こんにちは、広島市の四技能型・英検対策の英語塾、スクール今西の今西一太と申します。
先日、X(旧Twitter)で以下のような投稿を目にしました。
ピアノが伸びない人ほど「通し練習」が多い。
— Piano Space (@Piano_Space) September 3, 2025
できる部分を気持ちよく弾いて終わるから、苦手は一生そのまま。
上達が速い人は逆に「できない1小節」に時間をかける。
たった数小節を直しただけで、演奏全体が別物になる。
これを読んで、「外国語(英語)もまったく同じだ」と強く感じました。
この記事では
について、以下英作文と読解を中心にまとめてみようと思います。
英検や受験対策の英作文で、「とりあえずたくさん書いてみて、修正や添削をあまり気にしない」生徒は少なくありません。もちろんそれ自体は悪いことではありませんが、毎回似たようなミスを直さず放置している場合、練習の効果は限定的になります。
例えば、
のような「Because単独で文を作る」というミスは非常にありがちです。これは文法的には明確に間違いなので、添削では必ず指摘するようにしています。
指摘してすぐ直る人もいますが、何度指摘してもなかなか直らない人がいます。後者の「何度ミスを指摘しても直らない人」は「通し練習ばかりして苦手な部分に向き合わない」状態になっている可能性があります。
実際、英語力がどんどん伸びていく人ほど、こういう「細かい指摘」に対してすぐに反応して次回には修正してきてくれます。
この問題は英作文だけではありません。読解でも同じ構造があります。
このような読み方では、構文の理解や語彙の深掘りが進まず、点数が頭打ちになります。
たとえば次のような文:
この文を「なんとなく“減ってる”ってことね」と読み飛ばしてしまうと、
構造的に大事な部分が理解されません。
ちゃんと英文の理解をする人は
という厳密な理解をしながら進めていきますので、益々正確な英文理解が固まっていきます。
もちろん「通し練習」も大事です。語学の基本は「大量のインプット」であり、それを達成するために通し練習は欠かせません。しかし、とにかく大量の読んだり書いたりすれば良いのか、というと、必ずしもそうではありません。
英語が本当に上手くなる人は、「うまく理解できない1文」や「自分がミスをしやすい文」にこそ時間をかけてじっくり読解や修正を試みます。
ピアノで「弾けない1小節」だけを何度も繰り返すように、英語でも次のような練習をおすすめします。
こうした局所的な練習が、最終的には通し練習の質を高めていきます。
英語の学習で「通し練習」ばかりに偏ると、苦手が苦手のまま固定化されてしまいます。
大切なのは、
です。
ピアノも、英語も、たった1文、1小節の改善が演奏全体・表現全体を変える力を持っています。
ぜひ今日から、「通し+集中練習」のスタイルを取り入れてみてください。