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【英語】日本のテキストであまり教えない重要文法5点

こんにちは、広島市の四技能型英語塾、スクール今西英語学院の今西一太と申します。
 
さて、今回は「一般的な日本の文法テキストであんまり重点的に教えないなぁ」という印象のある文法項目をいくつか取り上げてみようと思います。
 
英語学院では Grammar in Use シリーズを生徒に使用してもらっています。日本で出版されている一般的なテキストとは違った観点から文法の説明があり、比べてみると面白く感じます。
 
この Grammar in Use シリーズの中で重要な項目として取り上げられているにも関わらず、一般的な日本の文法テキストであまり取り上げない印象のある項目5つを書いてみようと思います。
 
 
 
※以下はあくまで私が「一般的なよくあるテキストで扱っていないように思う」という印象から取り上げた内容で、先生やテキストによってはかなり大々的に取り上げていることもありうることはご了承ください。
 
1. have got の用法
 
have got が「手に入れた」ではなく「持っている(= have)」の意味であることは、重要さのわりに学校でそれほど重点的に教えていないように思います。とくにイギリス英語では have の代わりに have got を非常によく使いますので、覚えておく必要があると思います。
 
I've got two brothers. = I have two brothers.
Have you got any pens? = Do you have any pens?
 
2. so am I タイプの構文
 
A: I am Japanese.
B: So am I. (= Me, too.)
A: I don't like Italian food.
B: Neither do I. (= Me, neither)
 
のように、「私も~です」と言う意味を会わらす際に、so や neither が使われて倒置が起きるこの現象、学校で文法を一通り習っているはずの大学受験生に聞いても「知らなかった」という生徒が比較的多くいます。教えていないことは無いと思うのですが、重要さのわりに扱いが小さいのではと思っています。
 
3. the の用法の詳細
 
・なぜ sky には必ず the が付くのか
・go to school と go to the school の違い
 
など、the の用法に関する指導を受けて用法を習得している生徒にはほとんど出会ったことがありません。高校文法の問題集をみても「冠詞」という章を設けているものはあまりないように思います。
 
4. could と was able to の違い
 
could は「(その時に)そういう能力を持っていた」
was able to は「(一回きりの)その状況において何かをすることができた」
 
という意味の違いがありますが、これについて明示的に書いてある日本のテキストはあまりないように思います。
 
そのためかどうかはわかりませんが、
 
When I went to Okinawa, I could meet my friend at the beach.
 
のような違和感のある文を作って何がおかしいのか分からないという生徒が多くいます。Grammar in Use Intermediate では could の用法の章の中の1節を割いてこの違いを説明しています。
 
5. much 単独では肯定文で(基本的に)使えない
 
× I drink much coffee.
〇 I don't drink much coffee. / I drink too much coffee. / I drink a lot of coffee.
 
こちらは講師の採用面接で質問をしても答えられない応募者の方が多くいるほどで、日本のテキストで明示的、大々的に記述のあるものはあまりないのではないでしょうか。Basic Grammar in Use では「much は肯定文で使用することがほとんどない」と記述があり、例文をいくつか挙げてあります。
 
6. まとめ
 
さて、以上5つを見てきました。
 
もちろん、Grammar in Use シリーズで軽視してある重要文法のうち、日本の文法テキストで非常に丁寧な記述のあるものもあります(例えば不定詞の用法)。
 
どちらがいい、悪い、ではなく、いいところと悪いところを使い分け行くのが大事だなぁと思いながら、生徒の希望や目標の応じて使用テキストを考えながらカリキュラムを組んでいっています。
 
 
 
at 2020/06/12 15:05:26