トップ  > Kazu's BLOG  > 【英語】自由英作文で意見に説得力を持たせるテクニック

【英語】自由英作文で意見に説得力を持たせるテクニック

広島の英語塾、スクール今西英語学院の今西一太(いまにし・かずひろ)がお送りします。今回は自由英作文の能力を鍛える方法についてです。タイトルは「テクニック」となっていますが、考え方そのものを鍛える方法について書いていこうと思います。

1. 自由英作文の能力を鍛える方法:「あえて逆の意見で書く」

英作文能力の向上には幾つか良い方法がありますが、一つに

「自分と正反対の意見について説得力のある文章を書く」

という方法があります。

例えば私の以前の授業ではまず、ある命題について「賛成」「反対」の両方の意見を読ませました。 そしてそれを使ったスピーキングの練習をした後、生徒自身がどう思うかを聞きます。(行ったスピーキング練習も大事なのですが、これについてはまた後日書く機会があるかもしれません)

英作文の課題として、自分の意見とは逆の意見、つまり

賛成の立場の生徒には反対の意見を
反対の立場の生徒には賛成の意見を

文章を使って主張させました。

殆どの生徒は自分自身の意見についてしか文章を書いたことがありません。書いてもらった文章を見ても、かなり苦戦しただろうな、という跡が見てとれました。

なぜあえてこんなことをするのか。それはこの方法にはいくつかの利点があるからです。
 

2. 利点その1:予想される反論を理解して英作文の説得力を増すことが出来る

説得力のある文章を書くコツの一つは、以下のテクニックです。

予想される反論を潰す議論を自分の主張に組み入れること
例:「確かに○○という意見もあるが、××という理由でこれは問題とならない」

こうすると、自分に都合の良いデータや例を書くだけの議論より説得力が増します。

例えば、お店の人に何かを進めてもらうときも、商品のいい事ばかり話す人は逆に信用できないですよね?悪い点も含めて総合的な議論をし、それでもいいのだ、と主張した方が、英作文全体の質が向上します。

もし「核兵器は廃絶すべき」と思っているなら「核兵器は必要不可欠」という主張も(便宜上)出来るように訓練する必要があります。そうすることで、なぜ相手がそのような主張をするのか、主張の弱点はどこか、などを理解することが出来ます。

核兵器の話ならば、核抑止論を擁護するために色々考えていると、「そういえばテロリストが核兵器を使ったら抑止なんて関係ないよな…これは困った」という、核抑止論の弱点に気づくこともできるかもしれません。
 

3. 利点その2:頭のトレーニングになる

ほとんどの人は、ある特定の意見を支持する際、深く考えずにその意見が正しいと思い込んでいます

例えば「核兵器は廃絶すべき」という人の中には、

「危ないから」「こんなひどい目にあった人がいる」「絶対悪」

という主張しかできない人がいます。

このような主張は、自分と感情を共有している人には非常に強く響きます。

しかし、このような主張では感情を共有していない人、反対意見の人を説得するのはまず不可能です。

ためしに、自分が大嫌いな芸能人を想像してみて下さい。

その人のファンが

「かっこいいじゃん」「すごく面白いのに」

のような主張をしてきても絶対意見は変わりませんよね。

逆に

「あなたこの人を嫌う理由はよくわかる。なぜなら~だから。でも、これにはきちんと理由があって、この人は~と言う理由でこういう振る舞いをしている。でも実はこの人にはこういう側面もあって、~のときは…」

などのように言われたら、「なるほど、そういう側面もあるのか」と納得できる気がしませんか?

核兵器の話ならば、なぜそんな危なくてひどい兵器が今でも実際に大量に保有されているのか、なぜ第二次大戦で核兵器が使用されて以降大国同士での戦争が一切起こっていないのか、など、そこまで深く考えた上で廃絶の主張をしなければ、まず議論の俎上に立つことさえできません。

(念のため言っておきますがこれはあくまで例として挙げているだけで私の個人的な立場を示しているわけではありません)

自分と逆の意見の主張をするためには否が応でも自分が知らなかった意見や主張を学ぶ必要があります。それが頭のトレーニングになり、独りよがりな議論を排除し、自分本来の主張により説得力を加えてくれるのです。

 

4. まとめ

二つの理由

・英作文の説得力を増すことができる
・頭のトレーニングになる

により、あえて自分の意見と反対の意見を書くというトレーニングは説得力のある文章を書くのに非常に効果的です。

ご興味のある方は早速ある意見について賛成と反対の両方の主張を書く練習をしてください。

始めは日本語でも構いません。

「ボランティアにもお金を払うべきか」
「高校生全員に英語教育を行うべきか」
「少子化対策は必要か」
「核兵器は廃絶すべきか」
「いじめゼロを目指すべきか」

このような題について、自分個人の意見はとりあえずおいておいて、両方の意見を書く練習をしてみましょう。

 

今西一太ツイッターアカウント

at 2015/12/09 23:24:37