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【英語】勉強のやる気がない子供に「勉強しなさい」の代わりにする話

こんにちは、広島の英語塾、スクール今西英語学院の今西一太がお送りします。

「どうやったら子供が勉強をやる気になってくれるのだろうか」
「うちの子供は勉強のやる気がない。
一体どうすればいいのか」

と悩んでいる保護者の方は多いのではないでしょうか。

以前、広島女学院の中学生に英語を教えている時、長期休暇の宿題を出したことがあります。その時私も「嫌だ、勉強したくない!」というリアクションにあいました。

そんな時、「とにかく勉強しなさい!」とつい言いたくなるものですが、それはNG。あまり効果的な方法ではありません。

どうみても努力しているように見えない人(親、上司など)に「努力しろ」と言われることほど、やる気をそがれることはありません。

そこで私は、「勉強しなさい」という代わりに以下のような話をしました

するとほとんどの生徒が「すごくやる気になりました!」「(私達にやる気を起こさせるなんて)先生すごいですね」と言ってくれました。

さて、どんな話でしょうか?以下、簡単にまとめたいと思います。

 


 
1. 一番効率よく学力を上げることができた方法とは

『「学力」の経済学』(中室牧子)という本があります。

その中に、どうすれば学力を効率よく上げることが出来るか、様々な方法について記述があります。そこで少人数学級や習熟度別クラスなどを抑えて一位になった方法があります。それは

「教育の収益率に関する情報提供」

です。

「???」っていう感じですよね。

分かりやすく言い直すと、

「勉強を頑張ると将来どれほど素晴らしいことがあるか、ということを具体的に説明する事」

です。

以下、私が授業で話した内容に沿って詳しく見てみましょう。

高卒の平均生涯年収と大企業の大卒の平均生涯年収を比べると、約1億円の差があると言われています。つまり、大学を出て大企業に行くだけで、平均で1億円多く稼げるということです。

40年働くと仮定すると、大企業の大卒は高卒より1年間に250万円、月に20万円以上多く稼ぐことになります。ちょっと大学・大企業に入りたくなってきませんか?

高校3年間、毎日3時間勉強することによって大企業に行けるような大学に入ることが出来ると仮定しましょう。

将来1億円余分に稼ぐということは、高校生は1時間の勉強で将来の3万円を稼いでいることになります。

高校生の勉強は時給3万円です。

時給3万円で普通に働くと、年収は5千万円を超えます。こんなに稼いでいる人は人口の1% 以下です。高校生の勉強と言うのは、それぐらいものすごい価値のあることなのです。

(お分かりのように実は大変大雑把な計算なのですが、そこはあえて伏せておいてインパクトを強調します)
 

2. それでも「今楽をしたい」と考える人へ何を伝えるか

でもそんな将来のことより、今の青春を楽しみたいし、今すぐのバイトで1000円稼ぎたい、という人もいますよね?

そういう人にはこういう話をします。

スタンフォード大学で行われた有名な実験に、4歳児の自制心を試したものがあります。

この実験では、4歳児とその親を部屋に入れ、子供の目の前に好物の食べ物(マシュマロ)を置いておきます。そして親が、「ちょっと部屋を出てくるから待っててね。帰って来るまでマシュマロを食べずに我慢できたら、もう一個マシュマロをあげるから」と言って、いつ帰って来るかを告げずに出ていきます。

親は結局15分で戻ってくるのですが、約70% の子供は我慢できずにマシュマロを食べてしまいます残りの30% の子供は15分我慢してマシュマロを2個手に入れます

さて、食べてしまった 70% の子供と、食べずに我慢してマシュマロを2個手に入れた30% の子供を追跡調査しました。そして十数年後、高校生の時のテストを比較すると、我慢できた30% の子供は我慢できなかった70% の子供よりもはるかに高い点を取っていたそうです。

ここで大体「絶対私食べる方だー」「だったらもうだめだー」とかいう悲鳴が聞こえてくるのですが、ここですかさずこういいます。

じゃあ、高校の時の成績が4歳の時にある程度決まっているとしましょう。

じゃあ将来の収入はいつ決まるのかと言うと、中学生、高校生の時の今皆さんはマシュマロ実験の中にいます

皆さんにとって目の前のマシュマロは、冬休みに遊びほうけて勉強をサボること。

15分我慢するのは、自制心を持ってしっかり宿題や勉強をすること。

15分後に手に入れるもう一つのマシュマロは、将来の1億円の収入。

さて、君たちは目の前のマシュマロを食べますか?それとも我慢してもう一個マシュマロを手に入れますか?

と、こういう話をすると、

「どんな話を聞いても勉強なんか絶対やる気にならない」

と言っていた子供でも多くが

「すごくやる気になりました」

と言ってくれます。

(たまにお金を稼ぐことにほとんど興味のない子供もいるので、そういうタイプの子供にはこの話は通用しませんが)
 

3. 「内発的動機」と「道具的動機」の両方を刺激する

もちろん、勉強をするのはお金のためだけではないので、その点はしっかり最後に補います。「勉強が楽しいから勉強している」という人は私を含めて世の中に山ほどいます。

勉強とお金を絡めるのに抵抗のある人も多いでしょう。

しかし、勉強は「内発的動機」(楽しいからやる)と「道具的動機」(役に立つからやる)の両方をからめた方がうまくいくことが多いです。

社会人の方、仕事は「楽しいから」という理由だけでやりますか?お金をしっかり稼げないと、いくら楽しくてもやらないでしょう、普通は。

子供にやる気が無くて困っている方、以上のお話をぜひ自分なりにアレンジして子供に話してみて下さい。ちょっとやる気を出してくれるかもしれませんよ。

at 2015/12/20 20:04:48