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【英語】英検準1級になかなか合格できずに何年も経ってしまう人はどうすればいいのか

こんにちは、広島市の四技能型・英検対策の英語塾、スクール今西の今西一太と申します。

先日英検準1級の個別指導を行ったのですが、その生徒が言うには

「友達が英検準1級になかなか合格できずに何年間も受け続けている。昔は自分の方がずっと下のレベルですごいなぁと思っていたのに、今では追いついてしまった」

ということでした。

英検準1級は難しい試験なので合格まで時間がかかるのはよくあることですが、さすがに何年もずっと合格できないとなると、勉強法そのものを再検討した方が良いかもしれません。

 

1.「英語力が高い生徒はたくさん洋書を読んでいる」

上の話をしているときに思い出したのは、以前私が自分の Facebook アカウントで友達向けに書いた内容でした。

 ふと思ったけど国語の先生は生徒に「読書しろ」って勧めるのになんで英語の先生は「(英語で)読書しろ」ってあまり勧めないんですかね?
 というのも、英検準1級を目指してるようなハイレベルな生徒が洋書を一冊も読んだことがない、という話を何回か聞いて、学校ではどんな指導をしてるんだろうと思ったんです。
 準1級になると試験対策だけで乗り切れるレベルじゃないし、自分は英検準1級は受けてないけど独検準1級を目指してる時はドイツ語の本をどんどん読んでたので、そのぐらいのレベルになると対象言語で何冊も本を読むのが当然という感じがするんですが。
※「洋書の読書をする」という勉強ですが、もちろん高校レベルまでの文法をきちんと習得していることが大前提です。文法が不安定なまま読書だけするなら、「何冊も」どころか最低100冊以上は読む必要があると思います。

「国語力が高い生徒はたくさん読書をしている」

というのはすでに常識の範囲内だと思いますが、同じ言語のことなのに英語になると

「英語力が高い生徒はたくさん(洋書の)読書をしている」

という話にならないのがとても不思議です。(そして、実際多読をきちんとやっている生徒は英語力が高いです)

既に外国語学習の業界で常識になっていますが、

外国語学習に一番重要なのは「大量のインプット」

であり、

「大量」というのは長文問題を1日1題とかいうレベルではなく、「洋書数十冊」「リスニング1000時間」というレベル

なのです。

 

2.英検準1級を本気で目指すなら

「そうはいっても、洋書を数十冊も読んだり、毎日1時間リスニングするのを3年間続けたりするほどの時間を英語に費やせない」

という方は多いと思います。

しかし、英検準1級ぐらいのレベルを本気で目指すのなら、

せめて「洋書数冊」「リスニング合計100時間」ぐらいの「ちょっと少ないけどある程度の量」

は目指して頑張らないと、と個人的には思います。もし私が同じような状態だったら、間違いなくそうします。

「読んだ外国語の本の量は『冊』ではなくて本棚に並べたときの横幅の『メートル』で計算する」

というのは、外国に派遣されたとある新聞記者の方が言っていたことです。

私の個人的な学習経験から言っても、「メートル単位」で読書している外国語はかなり高いレベルになっていますが、「冊」単位で読書している外国語は中級レベルにとどまっています。

英検準1級に何年も合格できない方で、本気で合格したいと思っている方は、ぜひ

「この1年で洋書を10冊は読む」

ぐらいの目標を立てて実施してみてください。

1年後にはかなり高い可能性で、英検準1級程度のレベルの試験であれば合格出来ていることでしょう。

 

 

at 2022/11/18 10:48:30