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【英語】共通テストで点数が伸び悩んでいる高校生へのとても単純なアドバイス

こんにちは、広島市の四技能型・英検対策の英語塾、スクール今西の今西一太と申します。

「共通テスト(模試)の英語の点数が伸び悩んでいます」という悩みをよく聞きます。今回はそれに関する非常に単純かつ効果的なアドバイスをします。

※ただし、今回は「直前対策」のようなものではありません。「直前対策」を期待している人は以下は読むだけ無駄ですので、戻って他の記事を読んでいただくことをお勧めします。

1.共通テスト英語(筆記・リスニング)で点が取れない人へのアドバイス

まずは共通テスト筆記で点数が取れない人へ。

大量に英語を読んでください。具体的には、洋書を3冊ぐらい、辞書を引き引きじっくり読むのがよいと思います。

次に共通テストリスニングで点が取れない人へ。

大量に英語を聞いてください。具体的には、合計100時間(毎日1時間で3-4か月)ぐらい、8割から9割理解している状態で英語を聞くというのをやりましょう。

アドバイスは以上です。これを本当に実行したら、間違いなく共通テストの点数が上がります。

「1日1題長文読解の問題を解く」
「1日15分リスニング問題を解く」

などでは、量が少なすぎて、残念ながら大きな効果を出すのは難しいでしょう。

 

2.なぜそういうアドバイス?

単純です。センター試験英語から共通テスト英語へのシフトが意味することは、

英語の運用能力を重視する試験への移行

ということも意味します。(もちろん、ゼロか100かの問題ではなく、重視する内容の話です)

英語の運用能力を上げる方法は、文法問題を解くことでも、過去問を解くことでもありません。

とにかく、異常なほどに大量のインプットを行うこと。

これ以外に方法はありません。(もちろん、高校レベルまでの文法の知識がきちんと入っている前提ですが)

個人的な例を挙げましょう。私はアミ語という台湾の言語を言語学的に研究しています。おかげでアミ語の文法の知識はかなりありますが、アミ語を読んだり聞いたりしてどれぐらい理解できるかというと、はなはだ自信がありません。知識はあるが運用能力が足りていない状態です。逆に、私は中国語の文法の知識はかなり適当です。しかし、読んだり聞いたりしたとき、少なくともアミ語よりははるかによく理解できます。知識は足りませんが、運用能力は比較的高い状態です。

共通テストの英語を攻略するためには、英語に関する知識を身に着けるだけでなく、英語の運用能力を高いレベルに持って行く必要があります。それには上記で述べたような「大量のインプット」しかありません。

高校生になってある程度文法知識が身についたら、とにかく洋書をたくさん読んでください。CD や YouTube などで1日1時間以上のリスニングをしてください。

実際、忙しい勉強の合間を縫って洋書の読書をやってもらった生徒は、洋書の半分(150ページぐらい?)程度まで読んだ段階で

「共通テスト模試の英語筆記で初めて最後まで問題が解けました」

という報告をしてくれました。効果を感じているようで、読書を継続してもらっています。

残念ながら、ある程度の文法を習得した後は「大量のインプット」以外に英語を上達させる道はありません。「そんなに大量にやるのは無理」というのなら、酷ですが共通テスト英語での高得点はあきらめて、他の科目での高得点を狙うという作戦を取るのも1つの手段だと思います。

 

 

at 2021/11/11 12:02:52