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【英語】たった1か月で定期テストの点数を2倍以上に伸ばした生徒2名はどうやって勉強したか

こんにちは、広島市の四技能型・英検対策の英語塾、スクール今西の今西一太と申します。

先日ノートルダム清心中学3年生に対して重要なテスト(卒業テスト)が行われ、これまでの定期試験で結果が出せずに苦しんでいた中3の生徒2名が大きな成果を出してくれました。

スクール今西では、ご希望の方にはノウハウを生かして可能な範囲で定期テストの指導を行っています。四技能型の英語力にもつながる指導で、今回はその指導での成果ということで、とてもうれしかったです。

以下、生徒2名がどうやって難易度の高い卒業テストで成果を出すことができたのか、詳細を書いていこうと思います。
 

 

1. 成果

まずはどのような成果が出たか説明します。2名とも前回の定期テスト(2021年7月)で30点台など平均を大幅に下回る点数で、このままではまずいということで8月に集中的に対策をすることにしました。

その結果、1名は68点、もう1名は79点という大幅な点数アップをすることができました。平均点はここに書くとまずいかもしれないので書きませんが、平均と比べても遜色のない立派な点数です。

それでは以下、8月にどのような対策を行ったのかを説明します。
 

2. 文法問題集を繰り返す

テスト範囲は文法8割、(教科書から)長文2割、という比率でしたので、文法を重点的に学習してもらいました。

文法学習ではまず、「問題集を使うときの原則2つ」の記事で取り上げた方法を活用しました。すなわち、

・試験範囲の問題を何度も繰り返し解く
・ただし、印をつけておいて、間違えた問題だけを繰り返し解く
・間違いがゼロになるまで繰り返したら、最後にもう一度全部解く

これだけです。言うのは簡単ですが、これを一生懸命やってくれたのは本当にすごい頑張りだと思います。
 

3. 文法問題集から和文英訳テストを作成し、解く

また、清心などの進学校のテストの特徴は

・問題集の問題をそのままではなく、形式を変更して出題する
・英文を正確に書く能力を要求される
・細かい文法ミスで点数が引かれる

という点が挙げられます。

ここから、

・問題集に出ている英文を正確に和文英訳(日本語→英語に)できるようになる

ということを目指して勉強する、という方法を取りました。

具体的には、

解説のための例文だろうが、穴埋め問題だろうが、並び替え問題だろうが、問題集における問題形式は一切関係なく、問題集の範囲になっている部分からランダムに英文をピックアップして、和文英訳のテストを作成して解く

ということを行いました。

和文英訳してみると、正確に英語にできない部分がどうしても出てきます。そこで自分の弱点を把握して、次回は正確に書けるようになる、というプロセスです。

ちなみに、これができるようになる勉強法の1つとして「再英訳」の課題があります。詳しくは「ノートルダム清心・広島女学院の定期テスト対策」の記事で取り上げていますので、よろしければご参照ください。
 

4. 長文の暗唱

こちらに関しては指示を出したのは2名のうち1名の生徒だけですが、学校の方で

フレーズごとに日本語と英語が対訳になっているプリント

という素晴らしい教材を用意してくれていたので、これを利用して、

まずは口頭で日本語を見て英語を正確に再現できるようになる

次に

日本語を見て、英語で文章を正確に再現できるようになる

という課題を出しました。ようするに教科書本文の丸暗記です。

もちろん、音読を活用するなどの暗唱の具体的な方法についても指示を行いました。(紙面の都合上、ここでは省略します)

「丸暗記」というとネガティブなイメージを持たれることも多いですが、少なくとも意味を理解しながら行う限りにおいては、語学学習で最も重要と言っても差し支えないぐらい素晴らしい学習法です。これを学校の勉強ついでに行うことができたのでは、語学力の向上という意味でもとてもよかったと思っています。
 

5. まとめ

以上、ノートルダム清心の中学3年生で実施される卒業試験で大きな成果を出した生徒の勉強法を紹介しました。まとめると、

(1) まず、ミスしなくなるまで問題集を繰り返し解く
(2) 次に試験範囲のすべての文を和文英訳できるように練習する
(3) 教科書の長文を音読しながら暗唱する

という勉強法でした。

どれも基本に沿った非常にオーソドックスな勉強法ですが、実際に徹底するとなると非常に骨の折れる勉強法ばかりです。このような大変な勉強をしっかりこなすことができる生徒が成果を出すことができるのだなと改めて思いました。

 

 

at 2021/09/08 11:32:49