トップ  > Kazu's BLOG  > 【英語】大学入試とTOEFL:英作文課題の最大の違い

【英語】大学入試とTOEFL:英作文課題の最大の違い

こんにちは、広島市の英語塾、School Imanishi 英語学院の今西一太です。

年度替わりが近づいて、卒業して巣立っていく生徒や新しく入ってくる生徒がちらほら出始め、出会いと別れの季節の春が来たなぁ、と感じている今日この頃です。

さて、今日のテーマは自由英作文についてです。
 

日本の大学入試では、自分の意見を問う形の自由英作文を課されることが多くあります(特に難関大学)。TOEFL iBT の課題にも必ず自分の意見を言うタイプの自由英作文が出てきます。

実はこの二種類の自由英作文、要求されていることが同じに見えて、かなり違ったことを意識して書く必要があります。

まずはTOEFLの英作文を見てみましょう。こちらは採点基準(rubric)が公開されています

TOEFL Writing Rubrics

この中の Independent Task(独立型課題、つまり自分の意見を書くタイプの課題)の方を見ると、

displays consistent facility in the use of language, demonstrating syntactic variety, appropriate word choice, and idiomaticity, ...

和訳:統語的な多様性、適切な単語の選択、慣用表現を明示し、言語使用において一貫した能力を示す

とあります。直訳するとよくわかりませんが、要するに簡単な表現だけじゃなくて難しい単語や複雑な文章、慣用表現などを使っているかどうかを見る、ということを言っているわけです。

具体的に言うと、例えば文と文をつなぐときに and とか so ばかり使っているとまずくて、in addition to ..., because of ..., therefore, for these reasons などの様々表現を適切に使い分けていれば高得点が取れますよ、ということです。

一方の大学入試の自由英作文では、採点基準が公表されていないことがほとんどですが、基本的に「減点方式」で考えて書け、と指導されることがほとんどです。

つまり、「可能な限りミスを減らしなさい、そのために出来るだけ簡単な表現を使って書きなさい」と指導を受けるという事です。例えばある有名な予備校の先生は

「日本語を小学生でも分かるような簡単なものに直してから英語にしろ」

という指導を行っていました。難しい表現を使おうとしてミスして減点されるぐらいなら、絶対にミスしないような簡単な表現で書いた方がよい、ということです。

Foodbourn illness affects anyone who eats contaminated food

と書こうとしてスペルミスや単語の選択ミスなどをするよりも、


Many people get food disease when they eat dirty food

と書け、と指導するということです。

両者の違いがお分かりになりましたでしょうか?まとめると、

 

・TOEFLは簡単な表現ばかり使っていると減点されるので、難しい表現を覚えて使おうとすべき

・大学入試は難しい表現を使おうとしてミスすると減点されるので、簡単な表現だけを使うようにすべき


ということで、TOEFLでは挑戦することが評価され、大学入試ではミスをしない事が評価される、と言い換えることが出来るかもしれません。大学入試はまさに失敗が許されない日本文化の現れのようで興味深いですね。

英作文の課題を行う際はこのようなテストごとの違いも意識して、どういう方向性で文章を書くことを目指すべきか、しっかり対策を練って行くのが良いかと思います。
 

関連記事:
TOEFL対策のためには日本語で○○する
英検2級でTOEFL iBTは何点?
英語ネイティブがTOEFLを受けると…

スピーキング試験の切り札
TOEFL Junior Comprehensive 受験の感想
TOEFL iBT 広島会場受験レポート(前篇)
TOEFL 教授法のワークショップに参加しました



英語学院・各コースのご案内
スクール今西のFacebook ページ

at 2017/02/15 21:54:21