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【英語】大学の先生が「当然知っているはず」と思っていることを、高校生は習っていない ― 書き方編

こんにちは、広島市の四技能型・英検対策の英語塾、スクール今西の今西一太と申します。

以前の記事では、大学入試問題を作る大学の先生が「これは一般常識だろう」と思って出題しても、高校生が意外と知らないことがある、というお話を書きました。詳しくは以下の記事を御覧ください。

今回はその続編として、「知識」ではなく「書き方」のギャップについてご紹介します。

大学の先生が驚いた「書き方の常識」

大学のスペイン語の先生から個人的に伺ったエピソードです。

その先生がスペイン語の作文練習をさせる際、

「基本的には英語と同じ書き方でいいよ」

と学生に伝えて作文させたところ、予想外の反応が返ってきたそうです。

・ピリオドのあとにスペースを入れず次の文をそのまま続けてしまう
・文ごとに改行してしまう
・大文字や句読点の使い方がバラバラで統一されていない

その先生は「こうしたルールは中高で当然教わっているはず」と思っていたので、あまりの状態に驚いたそうです。

その先生がスペイン語を教えている大学は、大学受験をする人なら大体誰でも名前を知っているような首都圏の国立・私立大学で、そんなに成績の悪い生徒が入れるような大学ではありません。

それでも、そのような状態になっている実態があるのです。

 

「知識の常識」と「書き方の常識」

ここに浮かび上がるのは、前回の記事(大学入試の採点者が受験生に対してアドバイス)と同じ構造です。

知識の常識:大学の先生が「これぐらいは当然知っている」と思っても、高校生は知らないことがある。
書き方の常識:大学の先生が「これはもう身についているはず」と思っても、高校生は実は習っていない。

つまり、内容面でも形式面でもギャップが存在するのです。

 

スクール今西での取り組み

こうした「書き方のギャップ」を埋めるために、スクール今西では英作文をメール提出にしています。

メールで提出すると、

・ピリオドやコンマの後にスペースを入れているか
・大文字をちゃんと使えているか(S/s, I/l の違いなど)
・改行や段落の区切りが自然か

といった点までしっかり確認できます。こうした形式的なルールは、意識して練習しないとなかなか定着しません。

実際、内容は悪くないのに「書き方の基本」ができていないせいで、全体が稚拙に見えてしまうケースも少なくありません。逆に、形式が整うだけで英文がぐっと読みやすくなり、評価も変わってきます

 

まとめ

外国語学習では「単語や文法」ばかりに目が行きがちですが、書き方の基本的なルールもまた大学では当然の前提として求められます

「知識の常識」と同じように「書き方の常識」も、高校生の段階から意識して身につけておくことが大きな強みになります。

今後もこうした基本からきちんと直し、大学でも通用する英語力を育てていきたいと考えています。

 

 

at 2025/09/26 00:41:04