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【英語】英語ネイティブと英作文についての議論

こんにちは、広島市の四技能型・英検対策の英語塾、スクール今西の今西一太と申します。

スクール今西では毎週生徒に英作文を提出してもらい、母語話者(またはニアネイティブ)と文法に詳しい日本人講師のダブルでの添削を行っています。

この夏からは品川先生というハワイ大学卒バイリンガルの新しい先生に加わっていただき、添削体制がより強力になったと自負しています。

さて、添削の際、日本人講師の方からネイティブ講師の方に「なんでこう直したんですか?」のような、添削についての質問をしたりすることがあるのですが、そのやり取りが結構面白くてこちらもいろいろ勉強になったりします。

そこで今回は、実際の添削のやり取りをちょっとだけ公開して、英作文添削の雰囲気を知っていただこうかな、と思います。

1.the internet か the Internet か

Grammar in Use という英語ネイティブの書いた世界的ベストセラーの文法書に、「theを使う例」として

the Internet

と記述があります。つまり、「インターネット」は Internet と大文字で書いてください、ということなのですが、添削の先生の一人が英作文で the Internet をすべて the internet と小文字に直していました。「大文字と小文字のどちらがよいですか」と聞いてみると、

・若い世代の人でインターネットの「i」を大文字にする人は少ない。
・インターネットが最初にできたころは「i」を大文字にしていたと聞いているが今になっては書くスタイルによる。
・MLAスタイルのガイドブックではインターネットの「i」を大文字にするとかかれている。
・一方、CNN、Wired News、アップル、グーグル、マイクロソフトなどは「i」を小文字にする。あと、アメリカ合衆国政府出版局も「i」を小文字にする。
・New York TimesとWall Street Journalは2016年以降インターネットの「i」を小文字で書き始めた。
・また、シカゴスタイルのルールが書かれている「シカゴ・マニュアル・オブ・スタイル」(2017年以降)、そしてAPAスタイル(2019年以降)ではインターネットの「i」を小文字で書き始めた。
・あくまで私の個人的な意見だが、近代ではインターネットの「i」を小文字にする人が増えていると思う。

と、非常に詳しく調べていただいた結果をお知らせいただきました。今後は私の方で「internetは以前は大文字で書いていたが、現在は小文字で書く人が増えている」というコメントをつけるようにしようと思います。

 

2.the day when SV / the day that SV / the day SV

別の先生に、「働きたい日に働く」という意味の英語を

work on the day when I want → work on the day that I want to

のように、when を that に添削していただいたことがありました。

教科書的には

day の後は when でも that でも 何もなし でも構わない

はずですが、なぜ that に直したんだろう、と気になって聞いてみると、以下のようなことをお伝えいただきました。

・the day when I met him 「彼に会ったその日」のように、the day が特定の日を指す場合は when も使える(ただ、最近は that や何もないバージョンを使う人が増えてきている)
・「働きたい日に働く」のように不特定の日を指す場合はwhenだと不自然に感じる。おそらく when は使わない方がよい
・また、the day _____ I want to という表現自体が少し違和感があるので、もっと自然な表現に直した方がいいかもしれない(ここでは原文を生かして添削した)

その結果、

・生徒本人には話を簡潔にするために、「the day when SV は避けて、the day that SV か the day SV を使う方が自然になることが多い」と伝達するのがよいと思う。

という結論に達しました。

 

3. To sum up は使えない?

以前「日本人が英作文でよく使うけど実は不自然な表現3つ」という記事で取り上げましたが、

To sum up 「まとめると」

という日本のテキストで非常によく使われる表現を、In summation と添削してくださった先生がいました。

これについて聞いてみると、

方言やスタイルの差はあるけど、sum は他動詞だから目的語がないと不自然に響くように感じるし、少なくともアメリカ英語ではかなりカジュアルな響きがするから英作文ではあまり使わない方がよいと思う。

という回答をいただきました(実際はものすごく長い回答だったのでだいぶ省略しました)

この点についても当時は知らない点だったので、とても勉強になりました。生徒にもこのことは共有できました。

一方別の先生は

in summation は法律用語のような非常に硬い文章でしか使わないから、in summary ぐらいが一番自然だと思う

というコメントをいただいたりして、「正しい表現」の難しさを感じたりもしました。

 

4.まとめ

こんな感じで、「添削に出したらそれをそのまま生徒に返しておしまい」ではなく、添削後の文章をしっかり確認し、いろいろなことを明確にしたうえで生徒に返却する、ということを頑張っています。

生徒の皆さんも、添削の1つ1つをしっかり確認し、せっかくの指導を無駄にしないよう、しっかりと頑張ってくださいね。

 

今西一太ツイッターアカウント

 

at 2021/09/22 13:22:43