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【英語】大学入学 共通テストとセンター試験 リスニングの比較

こんにちは、広島市の四技能型英語塾、スクール今西英語学院の今西一太と申します。
 
今回は講師の先生の1人に、センター試験と(来年度から実施される)共通テスト、プレテストのリスニング問題の比較研究をしてもらいました。その分析結果について、詳細をお書きしようと思います。
 
以下、かなり詳しい内容ですが、ご興味のある方は是非ご覧ください。
 
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参考資料
1.    2017年版 センター試験 過去問研究 英語」数学社
2.    大学入学 共通テスト スマート対策 英語 リスニング」数学社
 
1.全体像の概要
 
《センターのリスニング》
短めの対話と長文の聞き取り。すべての英文が2回読まれる。試験時間30分
 
《プレテスト》
短めの対話と長文の聞き取りに加えて、ある状況を描写した短文の聞き取りや、複数の資料を参照して内容を整理する問題なども出題され、思考力や判断力がいっそう問われる。試験時間30分で、解答数は約37へと大きく増加した背景には、一部の英文は一回しか読まれないのと、1つの設問で複数の空所を埋めるということがある。
 
2.実際の出題英語をきいた感想
 
《センター試験》2016年本試験
第1問:話し方はゆっくりめ。とても短い。英検より簡単なイメージ。特に難しい知識を必要としない。
 
第2問:話し方はゆっくりめ。会話も短い。英検準2級にあるような問題で、難しい問題はない。
 
第3問A:話し方はクリアでゆっくりめだけど、文章が少し長くなり、複雑になっている。少し英語の文化の語彙や知識も必要とする。
 
第3問B:問題は長めの英文とあるが、1分10秒くらいの会話。内容は、日常生活の場面なので、難しくない。会話文のため、倒置されていたり、イントネーションでの、内容の理解が必要。
 
第4問A:ディスカッションの場面など。そのままの言葉で選択肢があるわけではないので、長めの会話の内容を頭で整理しながら、答える必要がある。会話ばかりなので、それぞれの文章は短いが、全体の長さが、それぞれ1分30秒と2分10秒。

《共通テスト》第二回プレテスト
第1問A:気持ち話し方がセンター試験よりも早いような印象を受けました。ナチュラルスピードのように感じることがありましたが、話し方がとてもクリアなので難しい印象はありませんでした。2文の会話から、内容に近いものを選ぶ。
 
第1問B:短い文で状況を絵で判断しないといけないので、聞き取り力というよりも、熟語の理解度の勝負です。センター試験にはない、高度な問題なような気がします。
 
第2問:第1問Bと同じように、聞き取りというよりも、語彙力が大事だと思います。ただ、2回英文がきけるので、難易度は低いです。
 
第3問:対話のスピードが少し早いような気がします(ナチュラルスピードのような印象)。それぞれ、23秒くらいの対話に対して、問題がひとつなので、集中力が必要となりますが、英文は二回流れますし、質問が記載されているので、答えを探すようなリスニングをすれば難しくはないと思います。
 
第4問A:1回しか英文がきけないという特徴があります。1問目の50秒の英文をきき、イラストを並べ替える問題は、とてもロジカルなストーリーなので、ある程度、勘で正答できる可能性もあります。2問目は、35秒の英文をきき、表を埋める問題ですが。選択肢を2回使ってもかまわないという点が少し答えにくくしているかもしれません。
 
第4問B:1回しか英文がきけないという特徴があります。解答数1問です。説明文なので、対話と違って、同じ声がしばらく続くので集中力が必要です。全体の英文が1分半あります。今回のテーマは、大学の寮の設備などの説明だったのですが、ここでも、多少の外国の知識(日本の習慣にとらわれないで内容を理解する)が必要だと感じました。
 
第5問:1回しか英文がきけないという特徴があります。英語での講義の様子です。こういった場面をきいたことがあるかないかで、難易度が変わると思います。ひとりの人がずっと単調に、それぞれ2分15秒間と20秒間話すので、最後までちゃんと集中する必要があります。ただ、講義内容や問題内容に目を通せるので、答えを探すような(セレクティブ)リスニングができれば、そこまで難しくないかもしれません。
 
第6問A:1回しか英文がきけないという特徴があります。少し内容が複雑なテーマであり、ただの日常の会話文ではない対話が1分です。
 
第6問B:1回しか英文がきけないという特徴があります。こちらも、大学の講義のあとの質疑応答の場面なので、少し複雑なテーマだということと、そういった状況を想像しながら聞く練習と、それぞれ長い対話分を集中してきく必要があります。知識を適切につかいこなせるかどうかが問われます。
 
3.英文のスピードの分析(wpm:1分間の単語数)
《センター試験》
2016年本試験
第4問Aの英文1分半では、200wordsでした(133wpm)。共通テストより実際は早いスピードなのに、ゆっくりな印象を受けたのが興味深かったです。
 
《共通テスト》第二回プレテスト
第4問Bの英文1分半では、170wordsでした(113wpm)。ネイティブスピード(一般的な会話で160-200wpm)よりもずっと遅いですね。でも、英検などは、1級で160-170wpmのリスニングが多いので、英検の経験がある人は、とても聞きやすく感じると思います。
 
参考までに、筆者の手計算による数値ですが、、、
 
センター試験→133wpm
共通テスト→113wpm
ネイティブスピード→160-200wpm
英検1級→160-170wpm
英検2級→130-170wpm
TOEIC →150-160wpm
 
4.まとめ
今までのセンター試験の英語の配点は、筆記200点とリスニング50点でしたが、共通テストの英語はリーディング100点とリスニング100点となりました。リスニングの配点比率が高まりました(実際の入試での比重は各大学が決定するそうです)。また、語彙・表現・文法・言語の働きなどの知識が、実際のコミュニケーションの場面で適切に使えるかの評価になりました。おすすめの対策は、以下のとおりです。

 
①リスニングスピードは、130-160wpmは最低おさえておくこと。
②身近な暮らしや現代の社会での暮らしに関わることの語彙を増やしておくこと。
③複数の資料を参照して内容を整理するといったような、思考力や判断力を鍛えておくこと。
 
頑張ってくださいね!
 
at 2020/03/19 00:27:27