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【英語】大学受験の英検利用は準1級に挑戦すべきか

【2019年11月1日追記:2020年度の英語民間試験導入は延期になったというニュースが入りました。詳しくは「大学入試の民間試験利用 20年4月からの実施延期」をご覧ください】
 
こんにちは!広島市の英語塾、スクール今西英語学院の今西一太と申します。今回の記事は「2019年10月現在、英検2級を取得済みの高校2年生(翌年の受験生)」が対象です。
 
最近、高校2年生の方から外部試験利用についてご相談を受けることが非常に多くなってきました。色々な質問があるのですが、一番多いパターンは英検2級を持っている人から質問を受ける以下のようなものです。
 
「英検準1級に合格したことは無いが、大学入試の外部試験利用で、2回しかチャンスがないうちの1回について、英検準1級に挑戦すべきかどうか迷っている」
 
念のため整理をしておきますと、外部試験利用を行う大学を受験する場合、「大学入試英語成績提供システム」を利用するために「共通ID」を取得する必要があります。そのIDを利用して成績を大学に提出する際、2回しか外部試験を受験できません(2回しか外部試験のスコアを利用することができません)。
 
そのたった2回のチャンスのうち、合格できるかどうか未知数の英検準1級に挑戦をするべきかどうか迷っているという相談が多くなっています。
 
これに対して私の返答はそれぞれの生徒に応じて変わってきますが、どのような組み合わせにどのような利点と欠点があるか、個人的な考えをここに書いてみようと思います。
 
 
 
※以下はあくまで個人的な考えですので、参考程度に捉えていただき、できるだけ色々なソースや人から情報収集をして総合的に判断していただけましたら幸いです。
 
1.英検2級+GTEC または TEAP で受ける
 
多くの大学は英検準1級について「合否」でしか判断してくれないため、英検準1級に挑戦して不合格になった場合、その1回分に関しては外部試験として全く利用できない状態(要するに無駄)になる可能性があります。
 
そのため、まずは確実に合格できる英検2級を取得しておき、その後でその基準よりもさらに良いスコアにできる可能性のあるGTECあるいはTEAPを受ける、という可能性はありだと思います。
 
英検準1級のように「合否」だけで大きく括られず、各大学が様々なスコア基準を用意していますので、取れた点数を活用できる可能性は上がってくると思います。
 
例えば広島大学「英検準1級でみなし満点」と考えている生徒が多いですが、実はそうではなく「CEFRのB2レベルでみなし満点」ですので、
 
GTEC CBT 1250点以上
TEAP 334点以上
 
などでもみなし満点をもらうことができます。(参考:広島大学サイト英語外部委検定試験の一般入試での活用について
 
むしろ語彙問題の難しい英検準1級の合格よりもこちらの方が簡単である場合もあるかもしれません。検討の価値はあると思います。
 
2.英検2級+準1級で受ける
 
この組み合わせがお勧めな例は以下のような場合です。
 
志望校が英検準1級の合否だけでなく、CSEスコアまで見てくれる
 
たとえ不合格であってもスコアが基準を満たしていれば外部試験スコアの利用が可能になるためです。合格は厳しくてもある程度のスコアがとれる見込みがあるなら挑戦する価値はあると思います。志望校の入試要項をよく見てみましょう。
 
2種類の試験に対する対策が必要なことに抵抗がある
 
英検1本に絞った方が試験対策が楽になる側面はあると思います。例えば、英検なら語彙の増強が至上命題ですが、TEAPは大量の英語の処理能力を鍛える必要があり、少し方向性が異なります。
 
英検準1級の合格可能性がそれなりにある
 
これは当たり前のことですが…^^; ぜひ来年1月の通常の英検準1級を受けて、自分の位置を把握してみてください。合格もしくは英検バンド -1 ~ -2 あたりにいる場合は、大学受験利用としても英検準1級を視野に入れていいと思います。
 
3.その他の試験の利用
 
TOEFL、IELTSについては、英検準1級の取得ができないレベルでは太刀打ちできない難しさですのでお勧めできません。
 
英検1級とTOEFLとIELTSのどれがよいか
 
という悩みはあり得ますが、それは今回とはテーマが変わりますのでおいておきます。
 
ケンブリッジ英検については広島での受験機会があまりに少なく、対策問題集や情報量も少ないのであまりお勧めできません。試験自体は非常に良い試験なので、今後色々な面で充実してくることを願っています。
 
4. まとめ
 
以上、大学入試に外部試験を利用する際の考え方の一つとして、私個人の考えを紹介しました。色々な情報が錯綜していますので、皆様もぜひ色々なところから情報を集め、自分に一番いい方法を見つけていっていただけると嬉しいです。

スクール今西では英検4級から準1級までのレベルの対策を、生徒それぞれの現状に応じて個別指導、グループ授業などで行っています。詳しくは以下のページをご覧ください。

 
 
 
 
at 2019/10/11 10:56:30