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【英語】台湾の学生が驚く日本の英語教育は

こんにちは、広島市の四技能型英語塾、スクール今西の今西一太です。

前回のブログ記事(台北科技大学で講演します)で予告したように、台北科技大学で日本人のTOEFLスコアなどについての講演をしてきました。

 

国立台北科技大学の正門

 

講演の様子


自分にとって初めて尽くしの講演だったのですが、聴衆の方々が本当に積極的に色々質問やコメントをくださって、約1時間とても楽しく話をすることができました。改めて招待してくださった台北科技大学の郭政淳先生や聞きに来てくださった方に感謝したいです。

講演内容は主に以下の3点でした。

 

1.(背景知識として)日本の英語教育・大学入試の特徴
2.日本人のTOEFL iBT スコアについて、年齢、学習歴、テスト受験回数、海外経験などによる違いを中心にデータ分析
3.おまけ:スピーキング教授法と日本人に多い英作文のミス


上の1.の部分で台湾の学生に色々こちらから質問して、台湾の英語教育について色々教えてもらいました。特に面白かった点を以下列挙します。
 

・台湾の大学入試では英作文の採点は(英検やTOEFLと同様に)文法、構成、内容などバランスよく評価し、配点は3割程度。日本の大学入試の「文法ミスによる減点方式」は台湾の人にとっては結構びっくりするやり方
・日本と違って台湾の中学高校ではスピーキングの授業は結構たくさんある。ただ、中国語だけで教える日本の受験英語のようなクラスもある
・日本の公立高校の定期テストのサンプルを見せると、「全部が全部こんな感じではないが、たまにこういう感じの試験の時もある」という感想。
・台湾の大学入試にもスピーキング試験は無い
・一部の私学では外国人教師、台湾人教師、どちらも全部英語で教えないといけないというルールがあったりするが、公立の学校ではそこまで英語を使って英語を教えるという習慣は浸透していない
・日本の難関大学の長文読解問題を見せると、「台湾の大学入試より文章が難しい。特に難しい単語が多い」という感想。
・ただ、設問が「〇〇の内容を日本語で説明しなさい」のようになっており、答えを日本語で書く(英語で書かなくてよい)こと、英語を日本語に訳す翻訳の問題が多い事にすごく違和感を感じた様子。
・台湾の英語大学入試はTOEICに似ている、とのこと


四技能型の英語力を育てるという側面からいうと、台湾の方が少し進んでいるかな、という印象です(ただし、台湾の若者がみんな英語を上手に喋れるかというとそうではありません。日本の若者よりは多少マシかな、程度です)。

大学院生の一人が、台湾の教科書のサンプルを後日メールで送ってくれるということで、どんな教科書を使って教えているのかまた色々研究してみようと思っています。また、台湾の大学入試の過去問や、英検にあたる試験の過去問も本屋で仕入れてきました。また何かしら指導方法の向上に役立てられるように頑張ります。

ちなみに帰りの飛行機は事情があってビジネスクラスに乗りました。一度経験するとエコノミーに乗るのが嫌になってしまうぐらい超快適でした^^

 


それではまた!

 

at 2018/10/18 11:38:13