こんにちは、広島市の四技能型・英検対策の英語塾、スクール今西の今西一太と申します。
英検や大学入試の英作文を添削していると、こんな書き出しをよく見かけます:
問題: "Should students use smartphones in school?"
生徒の解答:
"Yes, I do. I have two reasons. First, ..."
一見、問題に答えているように見えますが、実はこれは英作文として問題があり、試験でも減点対象になる可能性がある書き出しです。今回は、なぜこの書き出しがダメなのか、どう書くべきなのかを解説します。

日本語の小論文で考える
まず、日本語で考えてみましょう。
大学入試の小論文で、こんな問題が出たとします:
問題: 「高校生はスマートフォンを学校に持ち込むべきか、あなたの意見を述べなさい」
このとき、以下のような書き出しをする人はいるでしょうか?
×悪い例:
「はい、そう思います。2つ理由があります。まず、...」
おそらく、こんな書き出しをする人はほとんどいないはずです。なぜなら、小論文は対面での会話ではなく、文章だからです。「はい」「いいえ」は、誰かの質問に口頭で答える時の言葉であって、文章の書き出しとしては不自然です。
では、どう書くべきでしょうか?
〇良い例:
「私は、高校生はスマートフォンを学校に持ち込むべきだと考える。理由は2つある。第一に...」
または:
「高校生のスマートフォン持ち込みは認めるべきである。その理由として...」
このように、いきなり自分の主張を明確に述べるのが、小論文の正しい書き方です。
英作文も全く同じ
実は、英作文も全く同じルールが適用されます。英作文も「エッセイ(小論文)」なので、会話的な返答で始めるのは不適切です。
❌ 避けるべき書き出し
"Yes, I do."
"No, I don't."
"Yes, I think so."
"Yes, I agree."
"No, I disagree."
これらは全て口頭での会話的な返答であり、フォーマルな文章の書き出しとしては不適切です。
それでは問題: "Should students use smartphones in school?"を例に正しい書き出しの例をいくつか見てみましょう。
良い書き出し例1(直接的):
"I believe that students should use smartphones in school."
(私は生徒は学校でスマートフォンを使うべきだと考える)
良い書き出し例2(主張を先に):
"Students should be allowed to use smartphones in school."
(生徒は学校でスマートフォンを使うことを許可されるべきである)
良い書き出し例3(背景から入る):
"Smartphones have become an essential tool in modern education."
(スマートフォンは現代教育において不可欠なツールになっている)
なぜ「Yes, I do」がダメなのか
すでに理由の一部は述べましたが、Yes, I do. という書き出しを避けるべき理由をもう一度すべて整理してみましょう。理由は3つあります:
理由1: 文章として不自然
英作文は対面での会話ではなく、エッセイ(小論文)です。"Yes, I do" は、目の前にいる人の質問に答える時の表現であって、文章の書き出しとしては不自然です。
理由2: 採点基準で減点される可能性
英検やTOEFL、IELTSなどの採点基準には、「適切な文章構成」という項目があります。会話的な表現で始まるエッセイは、この項目で減点される可能性があります。
理由3: 幼稚な印象を与える
"Yes, I do" という書き出しは、英語の初級者という印象を与えます。同じ内容でも、書き出しを変えるだけで、より洗練された印象になります。
まとめ: 英作文は「会話」ではなく「小論文」
最後にまとめます:
【重要】英作文は会話ではなく、エッセイ(小論文)である
日本語の小論文で「はい」「いいえ」で始めないのと同じように、英作文でも "Yes, I do" で始めてはいけません。この一点を意識するだけで、英作文のスコアを上げることができる可能性があります。ぜひ書き出しを正式なスタイルでできるように意識をしてみてください。
※この記事の内容は、スクール今西のライティング指導で実際に指導している内容です。