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【英語】英検ライティングで意見に迷ったら「常識的で当たり前の意見」を書く

こんにちは、広島市の四技能型・英検対策の英語塾、スクール今西の今西一太と申します。

英検や大学受験のライティング指導をしていると、生徒からこんな相談を受けることがあります。

「書く意見が思いつきません」
「どっちの立場で書くべきですか?」

英検準2級~準1級のライティングでも、大学受験の自由英作文でも共通して言えるのですが、今回はその意見の選び方についての方法論(コツ)を書いてみようと思います。

 

1.英検は意見の正しさを問う試験ではない

まず前提として知っておきたいのは、

英検は、あなたの「思想」や「人生観」を評価する試験ではありません。

評価しているのは

・構成(わかりやすさ)
・論理力(理由のつながり)
・文法と語彙

つまり、どんな意見でもいいのですが、その意見が

・書きやすいか
・理由が作りやすいか
・採点者が理解しやすいか

が重要になります。

 

2.迷ったら「無難で書きやすい方向」を選ぶのが鉄則

英検ライティングのコツはとてもシンプルです:

・迷ったら、無難な方を選ぶ。
・理由が書きやすい方を選ぶ。

たとえば、こんな問題が出たとします。

“Should the government increase spending on education?”
(教育への支出を増やすべきか?)

●「増やすべき」
→ 素直に理由を作りやすい(子どもの学力向上・経済成長につながる 等)

●「増やすべきではない」
→ 理由が書きにくく複雑になる(財政負担・他の分野が必要 等)

どちらが高得点を取る英作文を仕上げやすいか?

→ 書きやすい前者です。

実際の自分の意見と違っても構いません。これは「試験用の意見」です。

 

 

3.「採点者にとってわかりやすい文章」が最優先

ライティングでは、

・強い主張
・斬新な意見
・深い背景知識
・政治的な鋭い視点

不要です

評価されるのは、ただ1つ:

採点者が一読して理解できる、シンプルで筋が通った文章

逆に言えば、どれだけ英語が正しくても、文章の方向性が複雑すぎたり、理由が弱かったりすると、スコアは上がりません。

 

 

4.「実際の自分の意見」と「試験で書く意見」は別でいい

英検は哲学の討論ではないので、

・本心では反対
・実生活では賛成していない
・詳しい背景は知らない

というテーマであっても、書きやすい側を選んで構いません

これは英検に限らず、TOEFLでもIELTSでも共通の戦略です。

「本心と違う主張を書きたくない」という遠慮がある生徒もいるようですが、試験では

説得力のある文章を書けるかだけが評価対象

です。斬新な回答を書いて採点者を納得させる必要は全くないのです。

 

 

5.書く意見の選び方のチェックリスト

次の3つを満たす意見が、最も高得点につながりやすいです。

① 理由が2つ作りやすい
② 例が思い浮かびやすい
③ 採点者が読んで理解しやすい(常識的な内容)

この3つだけで、点数は大きく変わります。

 

 

6.まとめ:迷ったら「安全で書きやすい方」へ

最後にまとめます。

【結論】意見に迷ったら無難で、書きやすく、常識的で論理が通りやすい方を選ぶ。

これは妥協ではありません。むしろ、限られた時間で最大の得点を取るためのもっとも合理的で、もっとも賢い戦略です。

常識を逸脱するような斬新な意見を持っているのは素晴らしいことです。ただ、そういう意見はそのほかの場で主張することにして、少なくとも英検などの英作文試験ではごく無難で常識的な意見を書く方が良いでしょう。

※この記事の内容は、スクール今西のライティング指導で実際に指導している内容を文章としてまとめなおしたものです。

 

 

at 2025/12/17 13:44:45