こんにちは、広島市の四技能型・英検対策の英語塾、スクール今西の今西一太と申します。
英検や大学受験のライティング指導をしていると、生徒からこんな相談を受けることがあります。
英検準2級~準1級のライティングでも、大学受験の自由英作文でも共通して言えるのですが、今回はその意見の選び方についての方法論(コツ)を書いてみようと思います。
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まず前提として知っておきたいのは、
評価しているのは
つまり、どんな意見でもいいのですが、その意見が
が重要になります。
英検ライティングのコツはとてもシンプルです:
たとえば、こんな問題が出たとします。
●「増やすべき」
→ 素直に理由を作りやすい(子どもの学力向上・経済成長につながる 等)
●「増やすべきではない」
→ 理由が書きにくく複雑になる(財政負担・他の分野が必要 等)
どちらが高得点を取る英作文を仕上げやすいか?
実際の自分の意見と違っても構いません。これは「試験用の意見」です。
ライティングでは、
は不要です。
評価されるのは、ただ1つ:
逆に言えば、どれだけ英語が正しくても、文章の方向性が複雑すぎたり、理由が弱かったりすると、スコアは上がりません。
英検は哲学の討論ではないので、
というテーマであっても、書きやすい側を選んで構いません。
これは英検に限らず、TOEFLでもIELTSでも共通の戦略です。
「本心と違う主張を書きたくない」という遠慮がある生徒もいるようですが、試験では
です。斬新な回答を書いて採点者を納得させる必要は全くないのです。
次の3つを満たす意見が、最も高得点につながりやすいです。
この3つだけで、点数は大きく変わります。
最後にまとめます。
これは妥協ではありません。むしろ、限られた時間で最大の得点を取るためのもっとも合理的で、もっとも賢い戦略です。
常識を逸脱するような斬新な意見を持っているのは素晴らしいことです。ただ、そういう意見はそのほかの場で主張することにして、少なくとも英検などの英作文試験ではごく無難で常識的な意見を書く方が良いでしょう。
※この記事の内容は、スクール今西のライティング指導で実際に指導している内容を文章としてまとめなおしたものです。