こんにちは、広島市の四技能型・英検対策の英語塾、スクール今西の今西一太と申します。
今回は、当塾で行っている英作文添削の考え方、とくに「同じテンプレを使って繰り返しコメントする理由」についてご紹介します。
毎週の英作文添削
スクール今西では基本的に毎週自由英作文や要約の提出をしてもらっています。
その英作文に関しては毎回母語話者の添削→日本人講師のコメントというダブルチェックをして返却しています。

このうち「日本人講師のコメント」については、同じ間違いには同じテンプレートで同じコメントを繰り返す、ということを行っています。
テンプレの例:
because と「なぜなら」は使い方が違うので気を付けましょう。以下の違いに注意してください。
〇 私は東京が好きです。なぜなら面白い街だからです。
× I like Tokyo. Because it's an interesting city.
ピリオドで文を切った後に Because 主語+動詞. で文を終わるのはダメです。「なぜなら」と違って、because + 主語 + 動詞 は必ず前か後ろの文と繋げないといけません。
〇 I like Tokyo because it's an interesting city.
〇 Because it's an interesting city, I like Tokyo.
× I like Tokyo. Because it's an interesting city.
especially は文頭ではなく always などと同じ位置(一般動詞の後、Be動詞の前)に置くのが普通です。
× Especially, I like dogs.
○ I especially like dogs.
○ This is especially interesting.
会話ではないのでyes/noなどの返答を入れる必要はありません。日本語でも小論文を書くときに「はい」では始めないと思いますが、それと同じです。yes/no の代わりに、本文を読んだだけでわかるように書く必要があります。
問題:学生は制服を着るべきか。
×「はい、そう思います。2つ理由があります」
○「私は2つの理由により学生は制服を着るべきだと思います。」
英作文は「自由」ではなく「型」が決まっている
まず大前提として、学校英語・英検・大学受験などの英作文(あるいは意見英作文全般)は、自由に書いていいわけではありません。
書くべき内容の方向性
守るべき構成・文法・語法
があり、さらに試験の場合は
減点されやすいポイントがほぼ決まっている
ということも挙げられます。
つまり、英作文とは
決まった型(文法・語法・構成)をどれだけ正確に再現できるかが問われる課題
と言い換えることもできます。
そのため、独創性を発揮する必要はなく、
文法(冠詞の使い方、動詞の形、文のつなげ方)
語法(自然な言い回し、単語の組み合わせ)
構成や書き方(段落、改行など)
といった点で、「決まった正しいものをどれだけ正確に再現できるか」が重要になってきます。
私の感覚では、大学生レベルであっても独創性の発揮は不要で、大学院に入ってから、あるいは社会人になってからぐらいのレベルでようやく、「大学時代までに身に着けた正しい方を使って自らの独創性を発揮していく」レベルで十分だと思います。
「同じこと」を「同じ言葉」で繰り返して指摘することも重要
英作文添削では何か気になることがあればもちろんその場で考えたコメントをつけることもよくあります。
ただ、
・絶対に守るべき重要なこと
・日本人の学習者が繰り返しやるような同じタイプのミス
に関しては、コメント内容をあらかじめテンプレ化しておいて、繰り返し指摘することも重要です。
何ができていないのか
それが今回も直っていないのか
それとも改善されてきているのか
を、同じ基準で確認し続けることができます。
「同じコメント」は、成長のための目印
テンプレート式の添削を続けていると、生徒自身も、
「またここを指摘された」
「今回はここが言われなかった」
「このミスは減ってきた」
というように、自分の弱点や成長を客観的に把握できるようになります。
同じ項目が並んでいれば、変化ははっきり見えてきます。
英作文が安定して書けるようになるかどうかは、特別な表現を知っているか、センスがあるか、ではなく、基本的な型を何度も同じ形で確認され、以下にその「型」に合わせて書くことができるかで決まります。
おわりに
当塾の英作文添削は、毎回その場で考えた修正コメントをつけることもありますが、一部のコメントは上のような「テンプレ」からのコメントを繰り返し入れています。
同じ基準で同じ順序で必要なことを繰り返す
という積み重ねによって、英作文を「決まった型で安定して書ける力」を身につけてもらうことを目標にしています。
それが、受験でも、その先でも通用する英語力につながると考えています。