こんにちは、広島市の四技能型・英検対策の英語塾、スクール今西の今西一太と申します。
タイトルにある通り、最近英作文添削にAI(人工知能)による添削を活用する様になりました。
AIの添削を本格的に始めてみて非常に便利ではあるのですが、ネイティブスピーカーの添削、日本人の添削、AIの添削をいろいろ比べてみると、それぞれ良いところと悪いところがあるなぁという感じで、最近はちょっとずつうまい使い分けのコツがわかるようになってきた感じがあります。
そこで今回の記事では、具体的に添削に活用しているAIの紹介と、それぞれをどのように活用するのがよさそうか、について記事を書いてみようと思います。
添削に活用しているAIは主に以下の2つです。
このAIは、名前にChatと付いているように、人間が質問をした文章に対してAIが返事をしてくれるというシステムです。
このAIに対して、
と指示を出したうえで添削したい生徒の英作文を貼り付けると、英作文の文法ミスや表現の不自然さなどを一発で全部直してくれます。
このAIの素晴らしいところは文法などの添削ができるだけでなく、
などの非常に柔軟な指示が可能なことにあります。
一方でたまに変な文法ミスが出ることもあり、
というような例があったときにChatGPTに「これ、複数形になってるけどこの名詞って不可算だから複数形にできないんじゃないの?」と聞いてみると
と返事が返ってきたり、ちょっと信頼できない側面もあったりします。
また、
直したりなど、必ずしも直さなくてもよいような箇所を執拗に(?)直す例や、添削の時に特定の文法項目を頻繁に使うなどの強い癖も見られるため、英語がよくわからない生徒が自分だけで使うにはちょっと注意が必要かなという印象です。
こちらは英作文の文法やおかしな点を指摘して正しい表現に修正することに特化したAIによる添削ツールです。
画面の左側に添削してほしい英作文をコピペすると、右側に正しく添削されたものが出てきます。
便利な点は、添削された箇所を下線で明示してくれるところ、下線をクリックしたら他の添削候補を提示してくれるなど、添削に特化した色々な機能を備えている点です。
こちらは上の ChatGPT に比べると、最低限の文法添削をしたいだけ、という場合に役立ちます。できるだけ原文をいじらないように、文法などのおかしな点を添削してくれます。
欠点としてはまさにそこの点で、文脈的にちょっと変な状態になっていても、そこから勘案して「こういうことを言いたいのでは?」みたいに柔軟な観点をもって添削してくれるというのはあまりないように感じます。
例えば
を間違えて
とスペルしている英作文を添削してもらったことがあるのですが、このAIで添削してみると
のような形で convince「確信させる」の意味での添削となってしまっていて、
となったことがあります。
さて、以上述べてきたことからわかるように、
と聞かれると、個人的には
だと思います。
例えば、
という利点があります。
今のところ、AIによる添削というのはその両者を補うという役割で一番強い効果を発揮してくれるかな、という印象です。例えば、母語話者の添削で見落とされていたりする部分に関して「本当にこれでいいの?」といった確認のチェックをする、などの活用をよくしています。
これからも一番良い方法を模索しながら、AI添削とのうまい付き合い方を探していこうと思っています。