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【英語】広島でケンブリッジ英検を受ける

こんにちは、広島市の四技能型英語塾、スクール今西英語学院の今西一太と申します。

ケンブリッジ英語検定と言う試験をご存知でしょうか?

英検やTOEFLなどと並び、英語の外部試験の一つとして知られている、四技能型の英語試験です。

最近、塾生の間でも受験を考える人や受験した人がちらほらと出てきましたので、改めてこの四技能型試験の詳細を整理してみようと思います。

1.どんな試験?

イギリス、ケンブリッジ大学の一部門である非営利組織が作成している英語の試験です。日本ではほとんど知名度がありませんが、ヨーロッパでは英語力を測る証明として幅広く用いられています。

「ケンブリッジ英検」と略称で呼ばれますが、日本で言われる「英検(実用英語能力検定試験)」とは全く関係のない別の試験です。

 

2.どのぐらいのレベル?

レベルは全部で8つあります。一般的な中高生になじみの深い英検とのレベル対応を書いてみようと思います。
 

Pre A1 Starters 英検4級以下
A1 Movers 英検3級
A2 Flyers 英検3級から準2級
A2 Key 英検3級から準2級
B1 Preliminary 英検準2級から2級
B2 First 英検準1級
C1 Advanced 英検準1級から1級
C2 Proficiency 英検1級以上

※その他、学生向けやビジネスマン向けに問題がアレンジしてある試験もあります

A1 や B2 などは「ヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)」という言語能力のレベルを示す段階に基づいた表示です。上記の表はケンブリッジ英検の公式換算表でその参照枠との対応を見て、対応する英検のレベルを表示しています。

TOEFL や IELTS、TEAP などと違ってかなり低いレベルにも対応しているのが一つの長所と言えそうです。

 

3.広島で受験できる?

Cambridge Centre の試験日程河合塾サイトを見るとわかりますが、一番下の Pre A1 Starters から5つ目の B1 Preliminary までの試験は広島YMCAや河合塾で受験をすることが可能です。それ以上のレベルになると関西まで行かないと会場が無いようです。
 

4.検定料は?

一番下の Pre A1 Starters で6千円程度、B1 Preliminary で1万2千円程度の受験料です。B2以上になると2万円~2万5千円かかります。詳しく知りたい方はCambridge Centreのサイトをご覧ください。
 

5.試験内容は?

四技能型の試験です。
 

Reading + Writing
Listening
Speaking

の3種類の試験を受験します。
 

6.各試験でどんな問題が出る?

全ての試験は網羅的に説明できないので、A2 KeyB1 Preliminary (英検3級~2級レベル)の内容を以下簡単に整理したいと思います。
 

1. Reading
・穴の開いている文章を読み、ふさわしい単語を選んで穴埋めする(英検と同様)
・文章を読み、内容を正しく表している選択肢を選ぶ(英検と同様)
・複数のポスターを読んで概要と状況を理解し、その状況をふさわしく表している要約を選ぶ(TOEICに少し似ている)

 

2. Writing
・穴あきの文章を読み、ふさわしい単語を書き入れる
・ある状況を設定され、架空の相手にメールを書く(以前の英検準1級ライティングに近い)
・自分の意見を書く(英検と同様)
・英語で単語の定義がしてある。その単語が一体何なのかを答える。
・最初の文だけ指定され、その続きの物語を自分で創作して書く(例えば、「私は学校へ行く途中、一生忘れられないような光景を目にしました。」の続きの物語を書く)
・複数の掲示などを読み、その内容を整理してある表(穴だらけ)の穴埋めをしながら内容を整理する

 

3. Listening
・短い会話を聞き、それに合っている選択肢を選ぶ(英検と同様)
・会話を聞き、その内容から判断してどの人がどんな問題を持っているかを対応させて記号で答える
・会話を聞きその内容を元に穴だらけの表を正しく穴埋めする。
・会話の内容を元に問題用紙に書いてある文が正しいか間違いかを答える。

 

4. Speaking(受験者2人~3人で同時に受験する)
・試験官からの質問に答える(英検と同様)
・情報の書いてあるカードを見ながら、もうひとりの受験者からのその情報に関する質問に答える
・逆の立場になり、相手に対して質問をする(少しTEAPのインタビュー課題に似ている)
・写真の内容を描写する
・その写真を見ながら、その写真に対する感想や意見について、もうひとりの受験者と自由に語り合う

 

7.試験内容の特筆点は?

全ての技能で、様々な場面での言語能力が問われるという印象です。

特にスピーキングはフリートークの課題があるため、自分の意見を言うだけではだめで、上手に質問をして会話を導いていくコミュニケーション能力も必要になります。

例えば英検なら特定の課題にだけ対応する練習をしておけばOKです。ライティングであれば、自分の意見を書く練習、スピーキングなら漫画の描写と意見の説明練習、リーディングなら単語と内容理解だけで構いません。

しかし、ケンブリッジ英検を受験しようと思ったら、上にあるようにかなり様々な場面での運用能力を鍛える必要があります。

 

8.最後に

以上のように、低いレベルから高いレベルまで、本当に様々な課題を使ってバランスよく英語力を測定できる優れた試験だという印象です。

バランスの良い英語力を目指す方や入試での外部試験利用を検討している方は、ぜひ一度受験してみてはいかがでしょうか?

 

at 2018/12/06 12:23:03