こんにちは、広島市の音楽教室、ピアノ教室、スクール今西の今西未帆と申します。
みなさんは、ベートーヴェンが唯一書いたオペラ「フィデリオ」を知っていますか?
無実の罪を着せられて投獄されている夫を救出すべく、奮闘する妻の「フィデリオ」の話です。
109シネマで2025.4.25~5.1の間だけ、メトロポリタン歌劇場で行われたLIVE収録を上映しています。
リーザ・ダヴィドセンというソプラノ歌手が題名役をしています。
彼女のトスカ(別作品)は素晴らしかったのですが
個人的には、この作品ではフロレスタン役のデーヴィッド・パット・フィリップの歌唱が素晴らしかったです。
最近、デュオリンゴで毎朝、英語とドイツ語を勉強しているのですが耳がドイツ語に随分と慣れてきたところで観劇したので、結構聞き取れてそういった意味でも楽しめました!
ベートーヴェンの楽曲の中に激しく行き来する、長調・短調の意味などが分かった気がしました。
また、メトロポリタン歌劇場のピーター・ゲルブ総裁のお話が初めにあるのですが
このお話がまた良かった。。
彼の奥様、ケリー=リン・ウィルソンは指揮者であり、ウクライナ人の演奏家を集めたウクライナ・フリーダム・オーケストラの発案者だそうです。今この、世界的危機の中、上映するに相応しい演目である、と私も思いました。
どの時代も、音楽家たちは戦争に翻弄されてきました。
ロシアの作曲家たちは絶えず政府から圧力を受けて来たことをご存じでしょうか。
複雑な音楽は複雑な思想を生む、として弾圧されたプロコフィエフ。
アメリカへ亡命したラフマニノフ。
歴史が繰り返されないことを、願うばかりです。